ごあいさつ
![]() | 美女ありき (2006/12/14) グラディス・クーパー、サラ・オールグッド 他 商品詳細を見る |
ホーンブロワー絡みで英国海軍の映画を見てみました。
実在した英国海軍士官ネルソン提督の愛人、エマ・ハミルトンを主人公にした物語。
窃盗で捕まったみすぼらしい老女は、拘置所で話しかけてきた若い娘に、自分の若かりし日の出来事を語り始める―
エマは母親と二人で貧しい暮らしをしていたが、その美貌を見染められ、ナポリの英国大使の元に嫁ぐ。あるとき、大使を訪ねてきた若い海軍士官に一目惚れし、彼のために何かと助力するようになる。互いに惹かれあった二人は、不倫ではあるが公然の仲となり、英国に家を構え、暮らしていた。しかし、平穏な暮らしは続かず、ネルソンに出撃の時が来る。その戦いはトラファルガー沖の海戦―ネルソン提督が命を落とした、歴史的な大海戦である。その訃報を知ったとき、エマにとって、彼女の人生は終わった。
主演のエマ役は「風と共に去りぬ」のビビアン・リー。
もーう、この人が美しかった!実は、後日「風と共に去りぬ」も見たのですが、「美女ありき」の方が遥かに美しいです。また、不倫の愛ではあるけれど、エマが内面的にも本当に魅力的な女性で、惹かれあう二人に共感できるのが、この物語の良いところですね。
エマの夫は、美術品をこよなく愛する人で、美しいエマにも美術品同様の愛を注ぎ、彼女に教養を身につけさせました。確かにエマを愛し、大切にしていたけれど、恋愛のそれとは違っていただろう、というのが伺えます。何不自由なく暮らしていたとはいえ、若く活発なネルソンに心惹かれるのも無理からぬ・・・という感じ。一方、ネルソンの妻は保守的で頭の固い女性でした。美しく溌剌としたエマが、自分を想い、気遣ってくるのに対し、心惹かれるのもまた無理からぬ・・・。
それに、映像の美しさも見所です。大使のお屋敷や、エマの服装など、カラーでないのが心底悔やまれますが、白黒でもその素晴らしさが伝わります。ネルソンの訃報を聞いたエマが、茫然と、大きな窓の大きなカーテンを閉じるシーンはとても印象的です。
そこから場面は、初めの拘置所のシーンに戻ります。「続きはどうなったの?」ときく若い娘に「それでお終い 続きはないの 続きはないのよ」と答えるエマ。救いのないラストではあるけれど、それだけにネルソンを失うまでのエマの人生の激しさが際立ちます。
とても古い作品なので、いろんな形でDVD化されています。リンクを貼っているのは500円のDVD。興味のある方はお買いになっても損はないかと思います。
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1984年早生まれ 道民
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